OSS プロジェクトの開発状況メトリクスを用いた不具合修正時間予測モデル

若元亮樹 (1451120)


近年,オープンソース(OSS)プロジェクトの開発者,及びユーザの支援を目的として,不具合の修正時間を予測する研究が盛んに行われている.特に,Google ChromeやFirefoxのような大規模OSSでは,リリース日を事前に決定したうえで大量の不具合に対して修正に取り組む必要があることから,リリース日までに修正可能な不具合を 事前に見積もることで,円滑に開発を行うことができる.しかし,OSSプロジェクトの開発者は参加・離脱を繰り返すため,開発体制は日々変化していく.また,プロジェクトに修正すべき不具合が既に多く存在している場合,新たな不具合報告に対して対応が遅延するなど,活動時期の開発状況を考慮しなければ, 不具合修正時間の見積もりを誤ることが考えられる. 本論文では,OSSプロジェクトの開発状況を考慮した修正時間予測を行うために, バージョン管理システム,メーリングリスト,不具合管理システム,レビュー管理システムの 4種のリポジトリから31種の開発状況メトリクスを定義し,不具合固有の情報と開発状況を用いた 不具合修正時間の予測モデルを構築した. OpenStack, Qtの2つのプロジェクトを対象に,不具合報告時点から指定時期までの 修正完了有無を予測した結果,短い期間の予測であるほど,予測精度が向上することを確認し, 開発状況メトリクスを用いた予測モデルが,不具合の修正見積もりを支援できることを示した. 段落の終りには、必ず paragraph delimiter を入れてください。

あとは、自由に HTML でつくってもらって結構です。なお、全体の分量として は、このページをプリントアウトした時に、A4 一枚程度になるようにしてく ださい。