ソフトウェアライブラリ開発者にとって, 自身が作成するライブラリが多くのユーザーに利用されることは望ましいことではあるが, ライブラリが多くのユーザーに利用されるためにはライブラリドキュメントの整備が必要になる.
しかし, 開発規模が小さなプロジェクトでは, ライブラリの開発だけで手一杯になってしまい, ドキュメント更新に手が回らないという状態が発生しうる.そのようなプロジェクトでは, ドキュメントの更新し忘れや更新間隔が長くなったりすることが多くなることが想定される.
その結果, そのライブラリのユーザーは正しいライブラリ利用法を知ることができず, ライブラリを実際に利用するまでの時間が長くなったり, ライブラリの利用を諦めたり, 必要以上に資金等のリソースを消費することになってしまう.
そこで本開発では,ライブラリ開発者のドキュメント更新し忘れを補助するとともにユーザーにドキュメントが更新されていないことを提示するための専用ソフトウェアを開発することによって上記問題を解決することにする.開発したソフトウェアにより, ドキュメントの更新間隔を早め更新忘れを減らすことができるようになった.
現状では対応言語がC#とVB.NETのみだが, 構文解析器を拡張すれば将来的に多言語も対応させることが可能である.