そこで本研究では,手指機能障害の障害度に関わらず装着,使用することが可能な第3 の手となる支援デバイスを提案した.対向3 指義手のハンド部をハンド部に用いることで,複数の把持方法が可能な支援デバイスを開発した. また,シンプルな機構,3D プリンタにより部品の製作を行うことで,メンテナンス性が高く,軽量な支援デバイスを実現した. 重量は321 [g] で,曲げセンサによって残存している運動機能を操作に用いることで,様々な機能障害に対応した.
開発した支援デバイスを使用し,上肢機能評価テストを行った結果,実際の機能障害者においても健常者同様の速度で操作を行い,様々な形状の物体を把持することが可能であったことから,本デバイスの有用性を確認した.