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睡眠時の気道閉塞症状を軽減する頸部位置推定と頸部昇降機能付き枕
西村祥吾(1451081)
近年,世界的に睡眠時無呼吸症候群(SAS)が注目されている.この病気は主に上気道閉塞が原因で発生する.SASを治療・改善するための装置として,様々な機器が開発されている.例としてユーザにマスクを取り付け気道に空気を送り込むCPAP治療法や,睡眠時の無呼状態を検知してユーザに刺激を与えることで寝返りを促進するロボットを用いた手法がある.しかし,これらに共通する問題は拘束感や刺激等のストレスにより睡眠の質への影響が考慮されていない点である.この問題を解決するために本研究では非拘束かつ非侵襲に睡眠時の気道閉塞を軽減することを目的とする.本提案手法では圧力・音センサを通して睡眠時の気道閉塞状態の検知および頸部位置の推定を行い,枕内部のエアポンプを昇降させることによって,睡眠時の気道閉塞症状を軽減する.本研究では提案する頸部位置推定と頸部昇降機能を実装しその精度を検証する.また睡眠時にいびきや気道閉塞による低呼吸状態が発生する被験者に対し,本デバイスを使用したときの効果を血中酸素濃度センサ,脳波センサ,音センサを用いて定量的に評価する.