ウェアラブルカメラと対話センシングによるマイクロブログ投稿支援システム

高濱 康太郎(1451063)


近年,従来の一方的な情報発信から,双方向に情報交換できるソーシャル・メディアの利用が世界的に普及し,遠隔地の人々とも容易に交流することが可能になった.高齢者を含めた多くの人々がソーシャル・メディアを利用することで,家族間の交流を促進したり,社会的なネットワークを意味するソーシャルキャパシティの構築が期待されている.しかし,高齢者にとって,デバイス操作の難しさや情報過多なコンテンツによる抵抗感により,ソーシャル・メディアの普及が難しいのが現状である.本研究では,高齢者でも容易にマイクロブログを通して情報発信ができるシステムを提案・開発し,家族間の交流を促進させ,QoLの向上を目指す.本提案手法は,ユーザの滞在場所や滞在場所でユーザに関連する写真,音声対話エージェントとユーザとの対話という3種類の情報を収集できる。これらの情報を用いて、各人の一日に発生したイベントを抽出することによって、マイクロブログを自動生成する。5人で長・短期間に亘る実証実験を本学学生に実施した結果、一日のマイクロブログの生成を行い.アンケート結果で,継続してアプリを利用し,ソーシャル・メディアの利用意欲を示す意見を得ることができることを示す.