Automatic Evacuation Guiding Scheme Based on Implicit Interactions Between Evacuees and Their Mobile Nodes
小松展久 (1451048)
大規模災害発生後，避難者は早急に避難所へ避難する必要がある．
本発表では，避難者のモバイル端末を用いた自動避難誘導システムを提案する．
提案システムでは，避難者とモバイル端末間での暗黙の連携により，自動的な避難誘導を実現している．
モバイル端末は避難のための経路を推薦経路として避難者に提示することで避難誘導を試みる．
一方で，モバイル端末は定期的に位置情報を計測することで，避難者の実際の避難行動を軌跡情報として把握できる.
これにより，モバイル端末は，推薦経路と軌跡情報のずれから，通行不能箇所を自動的に推定・記録し，避難経路の再計算を実施する．
加えて，他の避難者と通信可能となった際や通信インフラを介してサーバと通信可能となった際は，端末に記録した通行不能箇所の情報を，直接的な端末間通信を通じたオンデマンドな情報共有方式を用いて共有する．
本発表では，シミュレーション評価により，以下のことを示す．
1)提案方式の導入効果，2)提案方式の普及率による影響，3)情報共有方式の違いによるネットワーク負荷への影響，4)通信環境の変化の影響