開発者のプロダクト変更履歴による不具合修正依頼の分析
河居寛樹 (1451035)
オープンソースソフトウェアプロジェクトにとって,不具合報告はソフトウェアの品質を高める上で重要な役割を担っている.プロジェクトによっては1日に100件を超える不具合が報告されることもあり,不具合報告の質に関する研究がされている.不具合を修正する担当者の決定や修正には長い時間がかかっており,効率化するための研究がされている.しかし,不具合報告の内容を考慮し,不具合を修正する担当者の決定する研究はされていない.
不具合報告の内容を考慮し,不具合修正を依頼するためには,それぞれについて理解する必要がある.
本論文では,不具合報告内容と不具合修正依頼の傾向を理解するために,不具合報告内容の分析と不具合修正履歴の分析を行う.結果として,上位の開発者でないと修正できないような不具合報告はほぼ存在しないことがわかった.