アプリケーション実行履歴に基づくソフトウェア開発の作業目的の推定

大橋 亮太(1451027)


ソフトウェア開発者の能力向上・プロセス改善手法の枠組みとしてPersonal Software Process(PSP)が広く知られている. PSPでは開発者の作業履歴を計測し,実装,テストなどの個々の開発工程に対応した作業目的にどれだけの時間を費やしているかを分析することで,能力向上・プロセス改善につなげる.

本研究では,PSPにおける作業履歴の計測と作業目的に基づいた履歴の分析を支援するために,PC上でのソフトウェアを用いた作業を自動計測し,その作業履歴から作業目的を推定する手法を提案する. 提案手法では,目的を推定したい作業の「前後に行われた作業の特性」を利用することで推定精度の向上を図る.

本発表では,開発者の作業履歴を用いた推定実験の結果および考察について述べ,前後に行われた作業の特性を用いることで推定精度が向上したことについて報告する.