ニューラルネットワークを用いたセンテンス類似度モデルのエンティティ曖昧性解消への応用
有山祐平 (1451006)
・概要
近年,ウィキペディアなどの知識ベースが急速に発展し,知識ベースを用いたエンティティリンキングの技術に関心が高まっている.
エンティティリンキングは,文章中に出現する実世界上のモノやこと等の実態(メンション)を知識ベースのエンティティのエントリにリンクするというものである.
この技術の発展により,人々の文章に対する意味理解を向上させることが期待できる.
しかし,文章中のメンションには曖昧性があるため,周辺の情報を用いてエンティティの曖昧性を解消し,正しいエンティティのエントリにリンクさせる必要がある.
本研究では,ニューラルネットワークを用いたセンテンス類似度モデルをエンティティリンキングのタスクに応用することで,エンティティの曖昧性解消の精度向上を目指す.
・発表概要
- 本研究の背景・目的
- 関連研究
- 提案手法
- 実験
- 結果と考察
・実験内容
- ニューラルネットワークを用いたセンテンスとコメントの類似度が,エンティティ曖昧性解消のタスクにおける素性として使用できる可能性につい
て考察を行するため,実験を行う.
- ポピュラリティによるエンティティ候補の削減が再現率にどのような影響を与えるか探る実験をする.
・本論文の成果
- センテンス類似度を利用したエンティティ曖昧性解消のための新たなモデルを提案した.このモデル自体の有用性の検証は,これからの課題とする
が,センテンスとエンティティのコメントの類似度がエンティティ曖昧性解消のタスクの素性としての使用可能性について考察を行った.
- ポピュラリティによるエンティティ候補の削減によって生じる再現率の変化を検証した.