GreenSwirl:交通渋滞の緩和を目指した信号制御および経路案内方式
徐 家興 (1351125)
近年,大都市で深刻な交通渋滞が社会的問題となっている.
渋滞を引き起こす原因の一つとして非合理的な交通信号サイクルが考えられる.
信号サイクルを改善する技術としてGreenWaveが中国の複数の都市で実験されてきたが,結果は満足できるものではなかった.
GreenWaveは一定速度で走行する車両は連続する交差点を常に青信号で通過させるが,
対向車線と横断道路の妨害,入口と出口の渋滞などを引き起こす現象がある.
この問題点を解決するために本発表では信号制御方式GreenSwirlおよび経路案内方式GreenDriveを提案する.
都市規模の対象区域で複数のGreenWave道路を渦巻き状に発生させ,
GreenDrive案内方式で道路を走行する時間を見積もり,車両の平均走行時間を最小化する.
提案手法の性能を評価するために交通流シミュレータSUMOを用いて,
ニューヨーク市マンハッタン島で交通渋滞の緩和効果をシミュレーション実験で計測し,
平均走行時間が短縮できたことと,燃料消費を削減することを確認した.