NTCIE-10のRITE2では含意関係認識を量して歴史の正誤問題を解くExam Searchタスクが提案された.このタスクは正誤問題をHとみなし,知識源からTを自ら見つけそれらの間の含意関係を推測することでHの正誤を判定する. 従来の研究ではTの獲得について自らは行わずに,オーガナイザーから配布されるTSUBAKIの検索結果を用いるだけであった. また,獲得されたTがHと無関係なものであった時のことを考慮していない.
本発表ではHとTの候補とのTree Edit DistanceをもとにしたTの獲得方法を提案する. また,獲得されたTがHと関係のあるものか否かを判定し,Tが関係のない場合は知識源内でのHの単語分布の情報を用いてHの正誤を判定する方法を説明する.