本発表では,人手で収集した係り受け関係のパターンを解析時に降下的に適用することと,その当てはめ方に関する曖昧性解消をモンテカルロ木探索の考え方に基づいて行うことを提案する.係り受けパターンとは形態素や品詞の列から係り受け関係を定型的に決定できるもののことで,数多くの係り受け関係を含むものでもよい.はじめに述べたような困難な事例を収集してパターン化し本手法に用いることで,解析精度の向上が期待できる.