要約のための複数アスペクト次元を考慮した文章選択法

橋本光太郎 (1351085)


現代社会では頻繁に会議が行われ,その記録などが大量に生成される.これを見返すのは手間と労力がかかる. もし手軽に内容を把握できれば,次の会議にも情報が有効に使える.このような問題は会議を対象とした要約として以前より研究されている. 要約の中でも話題に注目したGuidedと呼ばれる要約技術があり,アスペクトと言われる話題に対して指向性のある指標を複数用い,なるべく多くのアスペクトを反映させた文章を選ぶことで要約を生成する手法である. しかし,アスペクトは一次元的であり. そこで,本研究では複数のアスペクトを従属的に関連させ,柔軟な要約につながる手法を提案する. 重要文選択のため,CRF(Conditional Random Fields)を用いた複数アスペクトによる重要文選択を行い,単一アスペクトによる分類結果と比較してその効果について調査と検討を実施する.