本発表ではまずRoFの概要を説明し,ファイバを節約してRoFを導入すること目的としたベースバンド信号とRF信号の同時伝送に関する先行研究を紹介し,それらの問題点を述べる. 次に,それらの問題点を解決する同時伝送システムとして,光OOK信号を光源とした外部変調によってRoF伝送を行う光OOK重畳ファイバ無線 (RoOOOK: radio over optical on-off keying) を提案する. 提案システムでRF信号が伝送できることを説明するために,OOK信号を搬送波として変調したRF信号のパワースペクトルや SNR (signal-to-noise power ratio) を理論的に解析する. 次に,10Gイーサネットを使用した提案システムのRF信号品質およびダイナミックレンジの実験結果,理論解析との比較について報告する. 理論と実験により,提案システムには光OOK信号とRF信号の相互干渉が存在することを明らかにする. この問題を解決するため,RF信号に対する干渉の除去法およびOOK信号のBER (bit error rate) を最小とする最適復調法を示す.