パーティクルフィルタの音源定位問題への適用

山崎龍一 (1251111)


会議録システム等での話者の特定,移動ロボットの環境認識システムなどでは音を利用した人間の追跡が要求されることがある.そのためにマイクロホンアレイを 用いた音源定位手法が度々用いられるが,広く知られているマイクロホンアレイ信号処理の問題点として,環境内で反射が起こったとき(壁や窓,ディスプレイなど) マイクロホンアレイに直接波として観測されてしまうことが挙げられる.通常,反射は処理の妨げになるものとして問題として扱われるが,本研究はこの反射情報を 利用し,直接はと反射波を効果的に組み合わせて音源推定精度を向上させることを目的とする.