Software-Defined Networking の適用例に関する研究調査と考察

真田 亮平 (1251049)


コンピュータネットワークを取り巻く環境の変化に伴い,従来のネットワークアーキテクチャでは実現できない,柔軟な転送制御やネットワーク資源管理を行うことのできるネットワークアーキテクチャが求められている. そこで,ネットワーク機器をハードウェアとアプリケーションに分離し,ハードウェアとアプリケーションの間に汎用的なネットワークOSを介在させる,Software-Defined Networking (SDN) という概念が提唱されるようになった. SDNでは,ユーザが作成したソフトウェアを用いて,ネットワーク全体の資源を一元的に管理し,柔軟に制御することができる.SDNに関する様々な研究が進められている一方で,実際のネットワークシステムにSDNが導入される事例や適用される環境は限られており,幅広いSDNの普及には至っていない. 本課題研究では,SDNの適用例に関する先行研究について調査し,SDNの適用例及びSDNの今後に関する考察を述べる.