Visual-SLAMに基づく拡張現実感作業支援アプリケーションの検討

キム ジュヒョン(1151212)


現実環境に対して, 仮想環境を位置合わせ提示する拡張現実感技術はタブレット端末やスマートフォンなどの小型端末の急速な普及により, ナビゲーションやエンタテインメントなど実生活に役に立てるアプリケーションへの応用が期待されている. 近年、このような拡張現実感技術を手軽に実現するための技術とし て,Visual-SLAM と呼ばれるアプローチが盛んに研究されている.Visual-SLAM を用いた拡張現実感では、撮影されたカメラ映像をその場で解析 し、現実環境と仮想環境の位置合わせを実現する. 本研究では、このようなVisual-SLAM 技術を用いた拡張現実感アプリケーションに着目し、Visual-SLAM を用いた拡張現実感技術の作業支援アプリケーションへの応用可能性について検討する. 具体的には、Visual-SLAM を用いた作業支援アプリケーションを作業情報の登録処理と作業情報の閲覧処理の2 つの段階に分け検証を行う. 検証実験では、紙媒体のマニュアルのように逐次なタスクを拡張現実感コンテンツとして構築・閲覧可能なアプリケーションを作成し実験を行った. 実験の結果、Visual-SLAMを用いた作業支援アプリケーションは直感的な操作が可能であり、作業支援アプリケーションに対して有用であることを確認した.