エンタープライズネットワークおよびプロバイダネットワークにおけるIPv4 Sunset手法に関する調査

村田 大輔 (1251106)


近年,インターネットの急速な成長に伴い,IPv4アドレス空間の枯渇が現実のものとなっている。 この問題を解決するために,従来のInternet ProtocolであるIPv4に代わり,新しくIPv6が提案された。 ユーザが利用するコンピュータなどの端末は,ここ数年で発売されているものに関してはIPv6に対応している。 一方で,IPv6の普及は本格化しているとは言い難い状況にある。 そのため,IPv4からIPv6への円滑な移行にギャップが生じている。 そこで,IPv4からIPv6への移行をサポートする技術としてIPv4/IPv6移行・共存に関する技術が多く提案されるようになった。 現実問題として,即座にIPv4を捨てIPv6を利用することはできないため, IPv6過渡期としてこれらの移行・共存技術を利用する時期を設ける必要がある。 本課題研究では,この過渡期の中で,如何にしてIPv6の利用を促進し,また,限られたIPv4の使用量を削減するかについて一考する。