メッセージフェリイングでは、ノードはメッセー ジの送受信時にフェリーの経路に接近する必要があり、災害救助活動においては メッセージの遅延時間の増加に加えて本来の救助にあたる時間を削ることにつな がる。
本発表では、メッセージの遅延時間と救助者の情報共有に要する時間を削減 するために、ノードの移動に合わせてフェリーの経路を動的に決定する手法を提 案する。またフェリーの運用時間に制限がある場合に巡廻経路から除外するノー ドを選択することで単一のフェリーによる経路の分割を行い、地理的なスケーラ ビリティを確保する。さらに提案手法の有効性を示すために救助者のモビリティ を再現したシミュレーションにより評価した。