物体の認識は画像処理の分野で長く取り組まれてきた問題である. J.Gallらは,一般化Houg変換\cite{Duda:1972:UHT:361237.361242}と,Random Forestという2つの手法を組み合わせた,Random Hough Forestを開発した.
本論文では,J.GallらのRandom Hough Forestを拡張し,ロボットのための物体認識を実現するための手法を提案する. J.GallらのRandom Hough Forestを複数の物体について認識できるように拡張し,さらに位置だけでなく,物体の姿勢も推定できるようにした. また,RGB画像に加え,各ピクセルの物体からの距離を表すDepth画像を加えたRGB-D画像を用いて,より照明条件やスケールの変化に対して頑健な認識ができるように改善した.
提案した手法を用いて実験をして,既存の手法の結果と比較し,提案手法の有用性を示した.また,実際のロボットに搭載して実験した結果についても述べる.