日本語学習者の作文の形態素解析の調査と改善
藤野拓也 (1151092)
日本語教師・学習者の支援として,自然言語処理を用いた自動誤り検出・訂正の研究が行われるようになってきた.
日本語誤り検出・訂正においては,前処理として,文を単語に分かち書きし,品詞を
付与する形態素解析の処理がおこなわれることが多い.
しかし学習者の作文は,誤りを含んでいる,ひらがなが多用されているなどの特徴から形態素解析に失敗しやすい傾向がある.このことは形態素解析結果を利用する処理に悪影響を与える.
そこで,本研究では日本語学習者の作文の誤りなどの特徴と形態素解析の精度の関係を調査した.
また,その結果から,辞書に単語を追加することで,学習者の作文の特徴に対応した形態素解析を行い,精度の向上が確認できた.