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データセンタにおけるアプリケーションへの影響を考慮した消費電力削減のためのサーバ統合手法の提案と評価

橋本雅至 (1151082)


仮想化技術の進展,IT機器の性能の飛躍的な向上に伴い,様々な組織においてクラウド環境の導入が急速に進んでいる.それに従って,データセンタの消費電力は年々増加しており,直接的にはデータセンタ運営組織の予算,間接的には地球温暖化対策としての各国の二酸化炭素排出量目標を圧迫している.そのため,データセンタの消費電力を抑えることが求められており,特にIT機器に注目した場合,まずはサーバの消費電力を抑えることが肝要である.サーバの消費電力削減手法として,遊休サーバ上の仮想マシンをライブマイグレーションを用いて再配置し,遊休サーバを休止状態にすることで消費電力を削減する手法がある.しかし,この手法ではライブマイグレーションの弊害により,ユーザからのリクエストを迅速に処理できないことが増えるため,ユーザに対するサービスレベルが悪化する.そこで本発表では,ユーザに対するサービスレベルを向上するために,各仮想マシンのCPU使用率の履歴から算出した標準偏差の値を用いた仮想マシン再配置アルゴリズムを提案する.さらに提案手法の有効性を示すためにシミュレーションによって評価した.実験結果より,特定環境下において,従来手法を用いた場合と同等の消費電力で,ユーザに対するサービスレベルを向上できることを確認した.