NAIST-IS-MT1151059: Sunada Takahiro

ライドシェア促進システムの開発に向けたユーザ心理分析とマッチングサイト実態分析

岩村祐佳 (1151016)


近年,環境問題や資源の枯渇といった問題が発生している.持続的な社会の実現には限りある資源の効率的な利用が重要である.効率的な利用を実現する方法として,『共有(シェア)』がある.以前は近所同士のものの貸し借り(シェア)が行われていたが,近年は知らない人同士のシェアハウスやカーシェアリング等の,新しい共有の流れが始まっている.

本研究ではライドシェアの相手を探す際のドライバからの提供情報に着目し,心理分析と既存のマッチングサイトの実態分析を行った.心理分析と実態分析の結果から、同乗希望者が必要としていてもその情報について記述していないドライバが多くいることがわかった.ドライバに情報の提供を促すために,公開している情報からマッチングの成立する可能性を求め示すことにした.出発地・目的地,日時といった前提条件,過去のライドシェア経験,ドライバの公開している情報についてそれぞれ情報がマッチングに与える影響を分析し,それらの情報からマッチングの成立する可能性Tを計算するモデルを構築した.