ワイヤレスメッシュネッットワークにおけるVoIPの通信品質を維持するためのパス選択手法の提案

景山久義 (0951030)


現在,無線LANを利用して大規模なネットワークを構築するため ワイヤレスメッシュネットワーク(WMN)と呼ばれる技術が存在している. このWMNは IEEE 802.11s という規格で提案されており, アクセスポイント(AP)を複数台経由して通信を行うことが可能である.

このWMNを構築するため,Hybrid Wireless Mesh Protocol(HWMP)という ルーティングプロトコルが存在する. このHWMPは,AP間にパスを構築するために Airtime Costと呼ばれる指標が用いられている. このHWMPによって,WMNの構築や維持,更新が行われるが, このAirtime Costで構成されたネットワーク上は,無線資源に与えるオーバヘッドに 基づいて計算されているため,VoIP通信を利用する際, VoIPに適したパスが提供されていない可能性がある. 本研究ではWMN上でVoIPを利用する際,発生する問題点について説明と 実験を行い,HWMPの設定とパス選択手法の改善を提案する.