2段階のクラスタリングを用いたTYPE-3コードクローンの検出

吉岡 俊輔 (1051122)


ソフトウェアの保守性を低下させる主な要因として,ソースコード中に含まれ る重複したコード(コードクローン) の存在が指摘されている.そのためこれまで に多くの研究者によってコードクローンの検出手法が提案されてきた.しかし従来 の手法ではステートメントの追加や削除などの変更によって生成されたNear-Miss クローンの検出が困難であるという問題があった.また一部のコードクローン検 出ツールはNear-Missクローンの検出は可能ではあるが,検出対象のソースコー ドの規模が大きくなると計算量が爆発的に増えるという問題があった.本論文で は2段階に分けたクラスタリングを用いることにより,ソースコードの規模に比 例した時間でNear-Missクローンの検出が可能であることを確認した.