Studies on Topology Design for Improving Network Robustness in Network Virtualization

(ネットワーク仮想化技術のためのロバスト性を考慮したトポロジ設計に関する研究)

森 美華 (1051115)


現在, ネットワーク仮想化に関する様々な研究・開発が行なわれており, 新世代ネットワークの基盤技術としての利用が期待されている. 本論文では, このネットワーク仮想化技術に関して, 物理ネットワークのロバスト性を考慮した2つのトポロジ設計法を提案する.
最初の設計法は, 物理ネットワーク上に構築する仮想ネットワークに対するトポロジ設計法である. 提案法の性能をシミュレーションで評価し,従来方式との比較から仮想ネットワークのリクエストをより多く受け入れられることがわかった.また,提案方式を用いることで,構築された仮想ネットワークもネットワーク資源を無駄に使用することなく高いロバスト性を示すことが分かった.以上のことから,提案方式を用いることでロバストなネットワーク仮想化技術を構築することが可能となる. 次に, 仮想ネットワークの構築に適したロバストな物理ネットワークを構築するためのトポロジ設計法を提案する. 提案方式を用いることで,ロバスト性の高い物理ネットワークが設計でき,結果として,より多くの仮想ネットワークを構築できることが分かった.最後に,両方式を同時に用いた場合の性能を評価し, 提案する2つの方式の有効性を示す.