距離センサを用いた特定動作の正誤判定システムの開発
花光 政和 (0951094)
本研究では, 特定の技能的な動作に対して専門家の動きに近いか否かを判定するシステムを提案する.一般的な動作計測システムは高価かつ特殊なデバイスの装着が必要であり, 一般ユーザにとって敷居が高く, また自然な動作を計測しにくいという問題点がある.そこで, 本研究では安価で精度の高いデプス計測センサを用いたシステムを提案する.提案システムは, デプス画像から姿勢を推定する姿勢推定モジュールと, 推定された姿勢を専門家の動作に近いクラスとそうでないクラスに分類する動作判定モジュールで構成されている.姿勢推定モジュールでは, デプス画像特徴量と姿勢との間の空間写像をGaussian Process Regressionを用いて学習し, 回帰することで姿勢推定を行う.動作判定モジュールではDPマッチングによってテストとトレーニングデータ間の位相差を吸収した上で最近傍探索を行うことでクラス分類を行った.本稿ではシステムの具体的な内容とその性能評価の結果, 今後の課題について示す.