拡散光トモグラフィーの順問題・逆問題のためのソフトウェア開発
小阪 卓史 (0951048)
近赤外光を用いて脳活動を計測する近赤外光イメージング装置(fNIRS)は,計測の簡便さ,安全性の高さから,医療面など,研究以外の分野における利用が期待されている.一方,fNIRS計測におけるこれらの利点に対し,計測データの信頼性,および空間解像度の低さが問題視されている.fNIRSの新たな解析手法として近年注目されている拡散光トモグラフィー(DOT)は,計測データから脳組織における脳活動を推定することにより,計測データの信頼性,あるいは空間解像度の改善を目的とする.本発表では,ヒト運動課題時における脳活動をfNIRSを用いて計測し,計測データをDOTにより解析した結果を紹介する.また,推定された脳活動の精度評価として,同実験課題下におけるfMRI活動との比較結果についても発表する.