近年,子どもや高年齢者の防犯や安全確認のためにGPSやRFIDを用いた位置情報確認サービスが実用化されている.しかし,既存のサービスは位置情報通知と,ユーザに定期的な情報入力を求めるため,ユーザが危機的な状態におちいった時に通知することが困難であり,ユーザが危機的状態にいるのかを判別するすべが無かった.そこで本研究では近年,高機能化が進み,カメラやGPS,RFID,加速度センサなどのセンサデバイスが搭載されている携帯電話に注目する.具体的には,Apple iPhoneを対象とし,位置情報と加速度センサから得られた変化を過去の行動からの時系列情報として記録し,子どもの行動を常時監視することで,行動変化から危機的状態を推測する手法を提案する.また,提案手法で判別した子どもの危機的状態の検知について評価するために自動で子どもの危険を検知し通知を行うシステムを設計,実装し,考察を与える.