人の動作のぎこちなさ定量化

山岡 信介 (0951127)


人間は動作者を観察することで,動作の特徴を定性的に把握することができる.この定性的特徴は動作の習得や教示の過程において用いられることが多いが,得られた情報は観察者の経験や主観に基づいた要因に大きく影響される.そのため,経験や主観が異なっている動作者に動作の習得のための改善点を伝えることが難しい.

定性的に得られた情報を定量的に示すことで,慣れや習熟度,体調,気分などの影響が大きい動作において,より効率的な習得カリキュラムに変更することが可能になる.

そのため本発表では,“ 投球動作のぎこちなさ”を対象としたぎこちなさの値を推定する手法を述べる.動作のぎこちなさを評価するシステムの構築を目的として,心理用語と動作の関連付けを行い,主成分分析やKinetic Chain を用いて関連付け,ぎこちなさを推定する.