文脈情報と格構造の類似度を用いた日本語文間述語項構造解析
0951098:林部祐太
文脈情報と格構造の類似度を用いた日本語文間述語項構造解析手法を提案する.
センタリング理論に基づく局所文脈情報と述語と項候補の共起頻度といった意
味的情報という大まかには2 つの情報を用いて従来の文間述語項構造解析は行わ
れてきた.ところが,いずれの手法を用いても,「X を逮捕した」という文をもと
に「自首した」のガ格項がX であると判定することはできなかった.そこで本論
文では,格構造の類似度と述語項構造解析の履歴を用いることで,文章全体の文
脈情報(大域文脈情報)から文間述語項構造解析を行うことを提案する.