共同活動空間におけるメンバーの痕跡情報を用いたアウェアネス支援

庄司賢太 (0951069)


研究室やオフィス内に所属するメンバーそれぞれが目標を持ち,かつ互いの協力が目標達成に寄与するような共同活動において,互いの情報を共有できれば作業効率をあげることができると思われる.どこまで詳細な情報共有が現実に可能かという点に関してはプライバシーの観点から,あまり多くを期待できない.そのため, 多くの情報の共有を前提とした共同活動支援は現実的ではない.共同活動空間においてもメンバーに関する詳細な活動状況を提示することはメンバーにとって心理的な抵抗が大きいと思われる.一方で,人間はわずかな情報からでも多くのことを推測できるため,不要なコミュニケーションが減らせると考えられる.そこで本研究ではRFIDシステムとHumantrackerを用いたメンバーの痕跡情報取得システムと,ブラウザ上で痕跡情報を提示するアプリケーションを構築した.さらに運用した環境で被験者に生活してもらい,痕跡情報を提示することの有用性を確認した.