二輪車両ロボットのリアルタイム障害物回避

坂口 寛史 (0951060)


本発表では,未知の障害物が複数個配置された空間における障害物回避について取り扱う.

まず,取り扱う問題について取り上げる.制御対象となる2輪車両ロボットと障害物が2つとロボットを到達させる目的地が存在する. ロボットと障害物は外部のカメラから位置情報を得る.また,ロボットは内蔵しているエンコーダからも移動距離を得る. このような,ロボット,障害物,目的地,カメラなどからなるシステムの構築を行った.

このシステムにロボットの制御法として最小射影法を適応した.また,従来は単一の既知の障害物を対象とした手法であったが, カメラで障害物を逐次検出することによって,複数の未知の障害物を回避できるように拡張を行った. そして,ロボットの位置情報を精度よく得るために,格子点オブザーバを用いてセンサーフュージョンを行う.

最後に,構築したシステムを用いた実機実験を示し,提案手法の有効性について述べる.