粉粒体の粒子集合によるモデル化および放射輝度キャッシング法に基づく写実的描画

山端寿久 (0851125)


写実的な3DCGを生成するためには散乱光の影響を計算しなければならない. しかしラジオシティ法のようにこれまで用いられてきた手法では,対象物体を微小パッチで分割する必要があるため,粉粒体のように微細構造を持つ物体に適用することは困難であった. 本稿では,微小粒子の集合体である粉粒体の写実的描画を目的として, 衝突判定をoctreeにより最適化した個別要素法により生成した粒子分布に対して, 粉粒体の減衰係数および散乱特性モデルを基づく補間アルゴリズムによる放射輝度キャッシング法を適用することを提案する.