ウェアラブルコンピュータのための指輪型操作インタフェース``Ubi-WA"

藤木 健史(0851101)


SFの映画やアニメでは,ネットワークに常時繋がっていることでいつでもどこでもだれでもコンピュータの恩恵が受けられるユビキタス社会や,身に付けることに違和感を感じないほどの小型コンピュータを,常時装着することでいつでもどこでも自由にコンピュータを操作できるウェアラブルコンピュータが登場している. 本研究ではそのようなユビキタス社会を見据えたうえで,「押す」「指さす」などのフィンガジェスチャを利用してコンピュータを操作することが出来るウェアラブルコンピュータのためのインタフェースを提案する. 本発表では,ウェアラブルコンピュータのアプリケーション例を挙げ,そのアプリケーションの要求仕様を満たすインタフェースとして指輪型インタフェースUbi-WA(Ubiquitous Wireless Accessories)について説明する.Ubi-WAは,画像処理により三次元位置姿勢を推定することができ,Ubi-WAを装着した指でフィンガジェスチャ入力が行える入力インタフェースである.提案した入力インタフェースUbi-WAと三次元位置姿勢推定手法が,どの程度の推定精度で得られるか基礎実験を行った.今後は基礎実験から得られた結果より,使用するフィンガジェスチャを決定し,ユーザビリティー評価用のアプリケーションを作成する.