一方、ウェブを利用した新しい災害復興活動支援のアプローチが実践されている。 特に新潟県中越沖地震以降,災害復興支援における情報共有ツール としてSNSが利用される事例が増えている.しかし,現状ではSNSは報道資料 の集約に使われることが中心であり,より効果的にボランティアを支援するには 災害ボランティア活動に特化したSNSをデザインする必要があると考えた. そこで、本研究ではボランティアコーディネート,活動情報の集約, ボランティアの支援に特化した災害ボランティア活動支援を目指し,災害ボランティア活動支援システムをSNSをベースとして構築した.
本発表では構築したシステムのコンセプトや機能について説明する。さらに、計算機実験、専門家への聞き取り調査、 システムを利用した災害ボランティア活動訓練を通して行ったシステム評価について報告する。