仮想サーバクラスタ内のメモリリソース利用率を向上するメモリ共有管理機構

永井洋太郎 (0851072)


サーバの利用形態として,クラウドコンピューティングに代表されるデータセンタ集中型が注目されるにつれ,仮想計算機(VM)技術を用いた 仮想サーバクラスタが普及している.

仮想サーバクラスタにおいては,VMが種々の計算機リソースを共有することで リソース利用効率が向上し,コスト削減につながる. しかしながら,実計算機間でのリソース共有は十分に行われておらず, 余剰リソースが存在する場合に効果的に利用できない状況が存在する.

本研究では,仮想サーバクラスタ環境で実計算機間の メモリリソース共有を可能にするメモリ共有機構を提案,実装し,評価を行った.

本発表では,本機構の特徴を述べた後,設計,実装について説明し, その後で,実施した評価実験の結果を考察する. 本機構により仮想サーバクラスタ全体でのメモリリソース利用率が向上したことを示す.