漏洩同軸ケーブルを用いた侵入者検出システムの伝搬モデル構成に関する研究
佐藤 智紀 (0851052)
近年,侵入者位置検出技術に関する要求が高まっている.本研究では,カメラによる画像処理と漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky CoaXial cable)による侵入者位置検出システムを組み合わせた複合システムを構築することを目標とし,その際に挙げられる技術的な課題の1つである外乱除去問題に注目した.
外乱除去法について検討するにあたり,あらゆる外乱に対して定量的に評価手法を可能とするようなモデルが必要であり,本研究では,レイトレース法を用いたLCX検出システムシミュレータを作成し,FDTD(Finite Difference Time Domain)法を用いた電磁界解析結果との比較を行うことで,シミュレータモデルの精度評価を行った.
その結果,LCX検出システムにおいて定量的な評価が可能なシミュレーション環境が構築された.