大規模センサネットワークを考慮したデータの収集・加工・再配信可能なContent-Based Network の提案と実装

木村 眞吾 (0851030)


近年,至るところにセンサが設置され,センサデータを管理するための大規模センサデータ共有基盤が必要とされている.大量のセンサデータを管理するための共有基盤がいくつか提案されている.既存の大規模センサデータ共有基盤では,生のセンサデータを分散管理している.それに加えて,注意報・警報,天気予報などの複雑な計算過程が必要なデータが求められている.また,特定の閾値を超えた場合に通知を行うPush型配信も求められている.以上の機能を実現するにあたって,継続して発生する大量のセンサデータを用いた計算処理を行うことが困難となる.同時に,加工されたデータがどのような元データから生成されているか確認できる手段も求められる.そこで本研究では,Push型配信,およびデータの加工・処理が可能なネットワークの実現のため,Content-Based Network上にデータの収集・加工・再配信が可能なデータ処理コンポーネントを配置することを提案する.本研究ではこの共有基盤を実装し,評価を示す.