近年,開発期間や開発コストの低減を目的として,オープンソースソフトウェア(OSS)のソースコードを再利用した開発が行われている. ただし,OSSのライセンスに沿わない再利用が指摘されるケースが報告されており,ソフトウェア開発企業と開発委託元にとって新たな リスクとなっている.本研究では,コードクローンメトリクスを用いたソースコード流用検出手法を提案する.本論文では,3つのコード クローンメトリクス(コードクローン検出数,最大コードクローン長,部分類似度)を提案し,これらのコードクローンメトリクスの値が どの程度であればソースコード流用あり(ソースコード流用なし)と判断できるか,判断基準となる閾値を導出する.実験に50件のOSSを 用いた結果,ソフトウェア間で検出されるコードクローン検出数,最大コードクローン長,部分類似度を用いたソースコード流用あり(ソ ースコード流用なし)と判断するための閾値を導出できた.