本発表では、以下の4点について報告する。
1.拡張モダリティを表す7つ組のタグ体系の設計
2.設計した体系に基づくコーパスの構築
3.動詞、形容詞を中心とする内容語(自立語)が拡張モダリティに与える影響を記述した、拡張モダリティ解析のための手掛かり表現辞書の作成
4.一事象内のタグ間、同一文中に出現する事象間の依存関係を考慮できる条件付確率場を用いた解析システムの構築
4の解析システムを分析した結果、拡張モダリティ解析の精度向上には、タグ間、事象間の依存関係を考慮することが有効であることが有意に証明された。
さらに、出現頻度が低いタグの解析精度が低いという問題を解決するため、選択的サンプリングを行い、その結果、選択的サンプリングによる学習も精度の向上に貢献することが明らかになったため、
そちらについても報告する。