粒子ベース流体シミュレーションを用いた炎のリアルタイムレンダリング

稲垣 智(0851008)


映画やゲームにおいては,炎を写実的かつリアルタイムにレンダリングする手法が求められている。炎のCG はエンタテインメントのみならず,防災のための火災シミュレータなどにおいても有用である。本論文では,炎を粒子ベース流体シミュレーションに基づき,写実的かつリアルタイムにレンダリングする手法を提案する。炎を写実的にレンダリングするには,次の3 つの条件を満たすことが重要である。1 つ目の条件は,炎が風のような力の影響を受けて変形することである。2 つ目の条件は炎の明るさと色が正確であることである。3 つ目の条件は,炎の周辺に陽炎が発生することである。提案手法はこれら3 つの条件を満たすように粒子ベース流体シミュレーションすることで,炎を写実的かつリアルタイムにレンダリングする。提案手法を実験し,写実的かつリアルタイムにレンダリングできることを確認した。

結果