ロボットの動作生成を簡便にする手法として,模倣による動作獲得の手法が注 目されている.模倣において,まず被模倣者とロボットの各部位の対応関係を決 定(マッピング)することが必要不可欠である.被模倣者とロボット間で異なる 構造を持つ場合でも適切なマッピングを行えることが望ましい.そこで,本論文 では模倣動作として提示された人や人以外の 2D シルエット動画に対し,ロボッ トの各部位をマッピングする手法を提案する.本手法は大きく2つのステップか らなる.まず,グラフマッチング手法の1つであるグラフエディットアルゴリズ ムを用いてフレームごとに複数のマッピング候補を出力する.このとき,ロボッ トの運動学的拘束条件を加味しつつ,取り得る可能性のあるマッピング候補を十 分な数だけ生成する.次に,DP マッチングを用いて,適切なマッピングの時系 列を決定する.このとき,ロボットの運動学的・動力学的特性を考慮して,なめ らかに連結される候補を選択する.実際に,人対人の模倣をおこなうことで提案 手法を数量的に評価し,人以外の対象対人の模倣をおこなうことで質的に評価し た結果を示す.