本論文ではノードの参加,離脱動作の履歴(セッション履歴)を収集し,将来のセッション持続時間を予測することでchurn頻度の変化に動的に適応するノード選択およびデータ配置を可能とする手法を提案する. また,合わせてノード間のRTTを考慮したノード選択をも可能とすることでノード探索における応答遅延の低減を図る. 提案手法を既存のDHTのルーティングアルゴリズムであるKademliaを改良する形で実装した上で,更にその上に性能評価用エミュレータを実装し,性能の評価を行った. その結果,提案手法によってメッセージ量の増加を抑えつつデータ取得成功率を約10\%向上することを示した.