本研究では、漢方薬処方における生薬配合比と診断決定における診断indexを用い、情報科学を用いた客観的指標によって、漢方薬全体においてその適用症状との関係を体系化することを試みた。
その結果、漢方薬独特の診断であり非科学的とされてきた証という診断について、似たような診断基準やその診断が決定された場合の適用症状や治療漢方薬などを抽出することに成功した。また、組み合わされる複数の生薬について、効果が有効な生薬の組合せ方は、複数種の似たよう効能をもつ生薬の組合せで、生薬の治療に対しての使用段階や発揮する効果が似ていることが重要であるということが結論づけられた。
本発表では、本研究結果をまとめて報告する。