交差点環境要因がドライバの無信号交差点非優先側通過行動に及ぼす影響の解析

松本 健介 (0751113)


 自動車事故の多くを占める出会い頭事故減少させるためには一般ドライバの行動を解析することが重要である.先行研究から一般ドライバの運転には見通しなどの交差点環境が影響を与えていることがわかった.本発表では,一般ドライバが交差点環境から受ける影響を調べた結果を示す.まず実験用車両を用いて,いくつかの交差点での被験者(学生ドライバ)を用いた交差点通過行動実験を行い,速度データ等を収集した.それらのデータを交差点間で比較し,環境要因のうち見通しの良し悪し,横断歩道の有無,停止線の有無,自車側歩道の有無ミラーの有無の影響によって運転行動がどのように変化したかを示す.
 また同じ交差点について,一般ドライバの速度データを収集した.それらのデータについても環境要因の影響を調べるために,ミラーの有無をのぞく4つの要因に関して交差点間で比較をした物を示す.そこから得られた知見が,被験者を用いた実験から得られた知見と一致するのかを示す.その結果見通しの速度プロフィールへの影響など学生ドライバの実験結果と当てはまることを示す.