マルチコア・プロセッサによるCPUキャッシュを有効利用した時系列パターンマイニングアルゴリズムの提案
松原 裕貴 (0751112)
時系列パターンマイニングとは時系列パターンと呼ばれる時間制約が考慮され
た相関ルールを発見する手法である。この時系列パターンの発見処理は、対象と
するデータベースの規模、時系列パターンの抽出基準となる閾値によっては膨大
な処理時間を必要とする可能性があり、この処理時間を短縮することが大きな課
題の一つとされてきた。
本研究においては、のキャッシュ利用効率に着目し、既存の時系列パター
ンマイニングアルゴリズムの解析を行い、空間的参照局所性および時間的参照性
局所性の観点から、主にデータ構造とアクセス手法の改良方法の提案を行う。
また、提案手法の有効性の検討を行うために、マルチコアプロセッサCell Broadband
engineを用い、データの転送と処理にかかる時間の計測を行い、提案手法
の有用性等の考察を行った。