題目 FPGAの配線構造におけるソフトエラー対策

名前 洪勇基(0751106)


近年,プロセス微細化によりソフトエラーの問題がさらに深刻化するといわれている. 特にSRAMベースFPGAにおいてソフトエラーの問題は深刻となってきており,様々な対策が講じられてきている. また,SRAMベースFPGAで利用されるSRAMのおよそ90%がFPGAの配線要素で利用されている. 従って,配線要素におけるソフトエラーの問題は特に深刻化している. 本論文では,以下に示すようなソフトエラー減少技術について提案している. まず1つ目に,SRAMベースFPGAのルーティングを制御するパストランジスタのメモリにASRAMを利用している. そして,そのパストランジスタと論理ゲートを組み合わせ2重化することで,ソフトエラーに対して有効な手法を提案する. 本提案は,3重化多数決論理と比較して,1.6倍の面積コストで2.8倍の故障耐性を実現することができた.