本発表ではMMMFを基に2種の行列因子化法,重みつきマージン最大化行列因子
化法(WMMMF)と確率的マージン最大化行列因子化法(PMMMF)を提案する.
WMMMFは各要素ごとのモデリングにおける重要さを表す重みを新たに導入した
MMMFであり,重みを適した値に調節することで,更なる汎化性能の向上が期待で
きる.
PMMMFはMMMFの確率モデルとしての解釈を行ったものである.さらに事前分布として関連度自動決定(ARD)事
前分布を用い,事後確率最大化推定の枠組みで定式化を行う.これにより,正則
化係数だけでなく,因子行列のランクに関しても自動決定が可能になり汎化性
能の向上が期待される.
実データを用いて欠測予測課題を行い,先行研究と提案手法の汎化性能を比較し,その違いについて述べる.