ランドマーク情報を用いた歩行者ナビゲーション補助システムの提案
嶋津 裕己 (0751058)
GPSやPlaceEngineといった携帯端末で利用できる測位技術の出現によって、
歩行者を現在地から目的地まで案内する、
歩行者ナビゲーションサービスが充実してきた。
しかし方向感覚が悪いと感じるユーザほど
既存の歩行者ナビゲーションシステムを利用しても道に迷うと言われている。
道に迷わないためには、
現在地や進行方向の正しさを確認するための情報や、
進行方向を決定するための情報が必要である。
本論文では、
経路上に存在する、
特に交差点を曲がった後を中心としたランドマーク情報を提示する
歩行者ナビゲーション補助システムを提案する。
経路に沿ったランドマーク情報を提示することで、
ナビゲーション利用者は現在地や進行方向を確認しつつ、
安心感を持って歩くことができる。
そこで、
本研究では、与えられた経路に沿ったランドマーク情報を表示する
歩行者ナビゲーション補助システムを提案する。
提案システムにはランドマーク情報に画像データを用いるため、
実装に先立ち、Google StreetViewを用いた予備実験を通じて
画像データを用いたランドマーク情報提示の有用性とその傾向を確かめた。
また、提案するランドマーク情報を用いた歩行者ナビゲーション補助の
実験を行った結果、
任意の地域におけるナビゲーションにおいて道迷い防止に役立つことを
確認した。